✔ 未経験・文系だけど、新卒で大手SIerに入れるの?
✔ プログラミング経験がないと、やっぱり不利?
✔ 入社後、周りについていけるか不安…
✔ 未経験から内定をもらうには何を準備すればいい?
「SIerに興味はあるけど、自分はプログラミングなんてやったことない…」そう思って一歩を踏み出せずにいる人は多いのではないでしょうか。
結論から言います。SIerは未経験・新卒でも十分に入れます。文系でも、非情報系でも、プログラミング経験ゼロでも、毎年たくさんの学生が大手SIerに入社しています。
ただし「誰でも無条件で受かる」わけではありません。未経験だからこそ、知っておくべき採用の仕組みと、やっておくべき準備があります。
この記事では、SIer・ITコンサルを中心に就活をして複数内定をいただいた現役の理系大学生が、「未経験から新卒でSIerに入る」ためのリアルを解説します。
- SIerが未経験の新卒を積極採用する理由
- 「未経験OK」でも選考で見られる3つのポイント
- 未経験から内定までにやるべき4ステップの準備
- 入社後、未経験でもついていけるのかという不安への答え
SIerは未経験・新卒でも十分に入れる【結論】
まず大前提として、新卒採用の世界では「未経験」が当たり前です。
中途採用と違い、新卒採用は「すでにスキルを持っている人」を探しているわけではありません。むしろ多くの大手SIerは、入社時点でのスキルよりも「これから伸びるかどうか」を見て採用しています。
実際、SIerには文系出身の社員が数多くいます。経済学部や法学部、社会学部などからエンジニア職・システムエンジニア(SE)職に就いた人は珍しくありません。
つまり「プログラミング未経験だから無理」というのは、思い込みであることが多いです。大事なのは、未経験であることを引け目に感じることではなく、未経験というスタートラインから何を準備するかです。
文系からSIerを目指す具体的な戦略については、こちらの記事でも詳しく解説しています。

なぜSIerは「未経験」の新卒を積極的に採用するのか
「未経験でも入れる」と言われても、なぜなのか腑に落ちないと不安ですよね。理由は大きく3つあります。
理由①:新卒は「ポテンシャル採用」だから
新卒採用は、即戦力を求める中途採用とは評価軸が違います。
企業が見ているのは、現時点のスキルではなく「素養」です。具体的には、論理的に考える力、新しいことを学ぶ姿勢、人と協力できるコミュニケーション力などです。
これらは学部や専攻に関係なく身につけられるもの。だからこそ、文系・未経験でも評価される余地が大きいのです。
理由②:SIerは「研修制度」が手厚いから
大手SIerの多くは、入社後に長期間の新人研修を用意しています。数ヶ月かけてプログラミングやネットワーク、システム開発の基礎を学べる環境が整っている企業も珍しくありません。
「未経験者を採用して、自社でじっくり育てる」というのがSIerの伝統的な文化です。企業側も、新卒が入社時点で完成されているとは期待していません。
理由③:IT人材が圧倒的に足りていないから
そもそもIT業界全体が、深刻な人手不足です。
経済産業省が公表した「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)では、2030年には最大で約79万人のIT人材が不足すると試算されています(出典:経済産業省 IT人材需給に関する調査)。
人材が足りないからこそ、業界全体で「未経験者をどう採用して育てるか」が重視されています。これは、これからIT業界を目指す未経験の学生にとって、大きな追い風です。
| SIerが未経験を採用する理由 | ポイント |
|---|---|
| ポテンシャル採用 | スキルより素養・伸びしろを評価 |
| 手厚い研修制度 | 入社後にじっくり育てる文化 |
| IT人材不足 | 業界全体で採用意欲が高い |
「未経験OK」でも全員が受かるわけではない|選考で見られる3つのポイント
ここまで読むと「未経験でも余裕じゃん!」と思うかもしれませんが、そこは少し冷静に。
未経験OK=誰でも受かる、ではありません。SIerの選考では、スキル以外の部分がしっかり見られています。逆に言えば、ここを押さえれば未経験でも戦えます。
ポイント①:ITへの関心・学ぶ姿勢
未経験であること自体は問題になりません。問題になるのは、「ITに本当に興味があるのか」が伝わらないことです。
「なんとなく安定してそうだからSIer」では、面接官の心は動きません。逆に、独学で何かを触ってみた、資格の勉強を始めた、という小さな行動があるだけで、印象は大きく変わります。
ポイント②:コミュニケーション力
意外に思うかもしれませんが、SIerの仕事はコードを書くだけではありません。
お客様の要望をヒアリングし、チームで開発を進め、進捗を報告する——人と関わる場面が非常に多い仕事です。だからこそ、選考では協調性や対話力が重視されます。
ポイント③:論理的思考力・地頭
システム開発は「筋道を立てて物事を考える」ことの連続です。そのため、物事を順序立てて説明できるか、問題を分解して考えられるかが見られます。
これは文系・未経験でも十分に示せる力です。ゼミやアルバイト、サークルでの経験を、論理的に語れるよう準備しておきましょう。
未経験から新卒SIerを目指す4ステップの準備
では、未経験から内定をつかむために、具体的に何をすればいいのか。おすすめの流れを4ステップで整理します。
ステップ1:SIer業界を理解する
まずは「SIerとはどんな仕事をする会社なのか」を知ることからです。
SE(システムエンジニア)の仕事内容、上流工程と下流工程の違い、そしてSIerとSESの違いは最低限おさえておきたいポイント。ここが曖昧なまま面接に行くと、志望動機が浅くなってしまいます。
ステップ2:ITの基礎知識をインプットする
次に、ITの基礎用語を理解しておきましょう。
サーバー、ネットワーク、データベース、セキュリティといった言葉の意味がわかるだけで、業界研究も面接も格段に進めやすくなります。インプットの手段としては、後述するIT資格の勉強が効率的です。
ステップ3:資格 or 長期インターンで「行動」を示す
知識を入れたら、それを目に見える形で示す段階です。
IT資格の取得や、長期インターンへの参加は、「ITに本気で取り組んでいる」ことの客観的な証拠になります。未経験者ほど、この「行動の証拠」が効いてきます。
ステップ4:就活サービスで情報収集・選考対策をする
最後に、就活サービスを活用して、選考情報を集め、エントリーを管理しましょう。
SIerは倍率が高い企業も多いため、選考体験談やES通過例といった情報の質が、合否を左右します。IT就活で実際に役立ったサービスは、こちらの記事で本音比較しています。

未経験者がやっておくと差がつく2つのこと
4ステップの中でも、特に未経験者が「やっておいてよかった」と感じやすい2つを掘り下げます。
① IT資格(まずはITパスポート、次に基本情報技術者)
未経験から始めるなら、IT資格は最もコスパの良い武器です。
ITパスポートでIT全般の基礎を固め、余裕があれば基本情報技術者試験(FE)まで取得できると、「ITの基礎を理解している」という証明になります。資格が就活でどう評価されるかは、こちらで詳しく解説しています。

② 長期インターン
もう一つ強力なのが、長期インターンです。
実際の業務に触れることで、「未経験」から「実務を少し知っている」状態に変われます。これは面接でのエピソードとしても圧倒的に強い。
筆者の場合も、情報工学専攻とはいえ、大学3年の秋に長期インターンを始めるまでは実務はまったくの未経験でした。それでも、現場でシステム開発に触れた経験は、その後の就活で何よりの武器になりました。長期インターンのリアルは、こちらの体験談にまとめています。

入社後のリアル|未経験でもついていけるのか
「運よく内定をもらえても、入社後についていけなかったら…」という不安もありますよね。
結論を言うと、SIerは未経験者が入社することを前提に育成の仕組みを作っています。前述のとおり、新人研修でプログラミングやシステム開発の基礎を学べる企業が多く、いきなり実務に放り込まれるわけではありません。
筆者が長期インターンで現場に入ったときも、同じ時期に配属された未経験の社員が、研修と先輩のサポート(OJT)を通じて、着実に仕事を覚えていく様子を間近で見ました。最初は誰もが未経験です。
もちろん、入社後も学び続ける姿勢は欠かせません。ただ、「未経験だから入社後についていけない」という心配は、過度にする必要はないと言えます。
まとめ:未経験は「不利」ではなくスタートライン
最後に、この記事の要点を整理します。
- SIerは未経験・新卒でも十分に入れる。文系・非情報系の社員も多数
- 理由は「ポテンシャル採用」「手厚い研修」「IT人材不足」の3つ
- ただし選考ではITへの関心・コミュ力・論理的思考力が見られる
- 内定までは「業界理解→基礎インプット→資格やインターンで行動→就活サービス活用」の4ステップ
- 入社後も研修・OJTで育つ仕組みがあるので、過度な不安は不要
未経験であることは、決して不利ではありません。大切なのは、未経験というスタートラインから何を準備するかです。今日からできる一歩を踏み出していきましょう!
おすすめ教材
SIerの仕事を体系的に理解したい方には、SE(システムエンジニア)の仕事の全体像を初心者向けにまとめた一冊が役立ちます。業界研究の入り口として、面接前のインプットにもおすすめです。
就活サービスや志望動機の作り方など、IT就活の進め方全体はこちらもあわせてご覧ください。

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