IT業界の適性検査は3種類|対策は何周すべき?

キャリア・ロードマップ

✔ 適性検査ってSPIだけ対策しておけばいいの?
✔ 問題集は何周すればいいのか分からない
✔ IT業界だと聞く「CAB」って結局なに?
✔ 3冊も買う時間もお金もない…どれを優先すべき?

就活の適性検査対策と聞くと、まずSPIを思い浮かべますよね。

ただ、IT業界を志望するなら、受けることになる適性検査は1種類ではありません。僕は27卒として日系大手SIer・外資系コンサル・独立系ITコンサルを受けましたが、対策が必要だったのは3種類でした。

そして重要なのは、3種類すべてを同じ熱量でやる必要はないということ。この記事では、どれを何周すべきかという配分の考え方と、対策本3冊の選び方を実体験ベースで解説します!

この記事でわかること
  • IT業界志望が対策すべき適性検査3種類の違い
  • 「何周すべきか」の答えは検査ごとに違うという話
  • 1周で得られる効果と、1周では届かない限界
  • 対策本3冊の特徴・価格・おすすめの人

IT業界の適性検査は3種類ある

まず全体像です。IT業界の選考で当たる可能性が高いのは、次の3つです。

  • SPI3(リクルートマネジメントソリューションズ)… 最も採用企業が多い。言語・非言語・性格
  • 玉手箱/C-GAB(日本SHL)… Webテストの定番。同じ形式の問題が短時間で大量に出る
  • CAB(日本SHL)… SE・プログラマー職向け。暗算・法則性・命令表・暗号という独特の科目構成

一般的な就活メディアはSPIの解説に偏りがちです。それ自体は正しくて、採用社数で言えばSPIが圧倒的だからです。

ただ、IT業界志望だとCABが出てきます。ここに触れている記事は多くありません。そして僕の場合、CABは実際に選考で出題されました

CABは「暗算」「法則性」「命令表」「暗号」という、他の適性検査にはない科目で構成されています。初見だと問題の意味を理解するところから始まるため、対策の有無がそのまま結果に出やすい検査です。

全部を同じ熱量でやる必要はない

3種類あると聞くと、3冊を均等にやろうとしてしまいます。僕も最初はそう考えていました。

でも、実際にやってみて分かったのは、時間の配分こそが結果を決めるということです。

僕がつけた優先順位は、こうでした。

1位:玉手箱 → 2位:SPI → 3位:CAB
IT志望の後輩に1冊だけ勧めるなら、迷わず玉手箱です。

玉手箱を1位にした理由は、難易度が高めの人気企業では玉手箱形式が使われることが多いと感じたからです。つまり、落ちたくない選考ほど玉手箱で当たる可能性が高い

だから僕は、勝負所に集中投下しました。SPIとCABは後回しにして、玉手箱に時間を寄せています。

なお、どの企業がどの形式だったかは書きません。選考の内部情報にあたるためです。あくまで「難易度高めの人気企業は玉手箱形式が多い」という一般傾向の話として読んでください。

適性検査は何周すべき?答えは検査ごとに違います

「問題集は何周?」への答えを、全部○周と一律に決めるのは無理があります。優先順位に応じて変えるべきだからです。

僕の実際の周回数は、こうでした。

検査買った時期周回数
玉手箱・C-GAB大学3年の1月中旬約2週間で3周
SPI就活当初1周のみ
CAB・GAB就活当初1周のみ

玉手箱だけ3周、あとは1周。これがすべてです。

3周の意味:手が勝手に動く状態を作る

玉手箱は制限時間が短く、同じ形式の問題が連続で出るタイプの検査です。だから、解き方を考えている時点で間に合いません。

3周やると、問題を見た瞬間に手順が出てくる状態になります。1月中旬に買って約2週間で3周、というのは短期集中ですが、玉手箱に関してはこの詰め方が効きました。

1周の意味:初見をなくす。ただし得点源にはならない

ここが、この記事で一番伝えたい部分です。

CABは実際の選考で出ました。 そして1周しかしていない状態でどうだったかというと、

  • 見たことがある問題だったので、解くことはできた
  • ただし「めっちゃ使える」と言えるレベルには到達していなかった

つまり、1周の効果は「高得点を取れるようになること」ではなく「初見をなくすこと」です。

本番で「これは何を聞かれているんだ?」と固まる時間がゼロになる。これだけでも1周やる価値は十分あります。ただし、1周では得点源にはなりません。効果と限界の両方を分かったうえで配分してください。

だから僕は「全部3周やるべき」とは言いません。本命に3周、残りは1周で初見をつぶす。この配分が、限られた時間の中では現実的だったと思います。

IT就活の適性検査対策おすすめ3冊

ここからは、実際に僕が使った3冊を優先度順に紹介します。

紹介するのはすべて最新の年度版です。僕自身が使ったのは受験年度の版なので、収録内容や掲載企業一覧は現在の版と異なります。使用感の話は僕が使った当時の版、書誌情報は最新版のもの、と読み分けてください。

2028最新版 史上最強 玉手箱&C-GAB超実戦問題集【最優先の1冊】

✔ 1冊だけ買うならこれ。短期集中で3周できる構成

特徴

オフィス海さんの著書で、ナツメ社から出ている玉手箱・C-GAB専用の問題集です。同じ形式の問題を大量に繰り返せる構成になっているので、玉手箱に必要な「考える前に手が動く」状態を作るのに向いています。

僕は1月中旬に買って、約2週間で3周しました。短期で回し切れる分量なのは、直前期に買う人にとって大きな利点です。

価格

1,650円(税込)(2026-04-17発売・336ページ・ISBN 9784816378713)

おすすめの人

  • IT業界の中でも難易度高めの人気企業を志望する人
  • 対策に使える時間が2〜3週間しかない
  • どれか1冊に絞るしかない人
  • Webテストで毎回時間が足りなくなる人

これが本当のSPI3だ! 2028年度版【受ける会社が最も多い】

✔ 採用社数が最多。1周で全体像をつかむ用

特徴

SPIノートの会による定番シリーズで、講談社から出ています。テストセンター・ペーパーテスト・WEBテスティングの主要3方式に対応しているのが最大の強みで、どの受検方式に当たっても1冊でカバーできます。

2028年度版は2026年1月21日発売、460ページ。分量はありますが、左ページに問題・右ページに解説という構成なので、1周だけ回すという使い方もしやすいです。

僕は就活当初に買って1周だけしました。受ける社数が一番多いのはSPIなので、優先度2位でも「やらない」という選択肢はありません。

価格

1,650円(税込)/(2026-01-21発売・ISBN 9784065415887)

おすすめの人

  • 志望業界をIT一本に絞っていない人
  • とりあえず1冊目を買う段階の人
  • テストセンターかWebテスティングか、受検方式がまだ分からない人
  • 非言語に苦手意識がある人

これが本当のCAB・GABだ! 2028年度版【IT専願なら外せない】

✔ SE・プログラマー職の独自科目に対応した1冊

特徴

同じくSPIノートの会・講談社のシリーズで、Web-CAB・IMAGESに対応しています。暗算・法則性・命令表・暗号というCAB特有の科目に加えて、商社・証券などで使われるGABも1冊に入っています。

2028年度版は2026年1月21日発売です。

この本の価値は、初見をなくせることにあります。僕は1周しかしていませんが、実際の選考でCABが出たとき、問題形式を知っているだけで手が止まりませんでした。逆に言えば、1周では高得点を狙えるレベルには届きません。

価格

1,650円(税込)/(2026-01-21発売・ISBN 9784065415917)

おすすめの人

  • SIer・SE職を第一志望にしている人
  • IT業界に専願で臨む人
  • SPI・玉手箱の対策がひと通り終わった人
  • 本番で「見たことがない問題」に固まりたくない人

目的別のおすすめ

3冊すべてを買う必要はありません。状況別に整理します。

  • 1冊だけ買うなら → 玉手箱(book-26)… 勝負所で当たる可能性が高く、短期で3周できます
  • IT専願なら → 玉手箱+CAB(book-26+book-25)… SE職を狙うならCABの初見つぶしは効きます
  • 時間に余裕があるなら → 3冊すべて(book-26+book-24+book-25)… ただし配分は「本命に3周、残りは1周」で

3冊すべて買っても4,950円です。エントリーする社数を考えれば、この金額で「初見で固まる」リスクを消せるのは悪くない投資だと思います。

適性検査の先にある選考全体の流れは、こちらのガイドにまとめています。

IT就活完全攻略ガイド|業界研究・選考対策・資格
IT業界を目指す就活生向けの完全攻略ガイド。SIer・ITコンサルの業界研究から、志望動機・選考対策、就活サービスの使い分け、資格の活かし方まで、3業界内定の現役大学生の記事を目的別に整理しました。

IT業界の選考を実際に受けて感じた業界ごとの違いは、こちらです。

IT系3業界を受けてわかった就活のリアル
大手日系SIer・外資系ITコンサル・独立系ITコンサルの3業界すべてに内定した現役大学生が、各業界の選考フロー・業務の違い・就活のリアルを体験談として公開します。

エントリー先の探し方や就活サービスの使い分けは、こちらを参考にしてください。

【2026年版】IT就活エージェントおすすめ4選!特化型の選び方
IT業界志望の就活生向けに、新卒就活エージェントのおすすめ4選を比較。IT特化型・理系院生特化型など特徴別に、ナビサイトとの違いや向いている人を、SIer・ITコンサル内定者の視点で解説します。

まとめ

適性検査は「何周やるか」ではなく「どれに何周を配分するか」で結果が変わります。本命に3周、残りは1周で初見をつぶす。これが僕の答えでした。

  • IT業界志望が当たるのはSPI・玉手箱/C-GAB・CABの3種類
  • 優先順位は玉手箱 → SPI → CAB。1冊だけなら玉手箱
  • 3周の効果は、考える前に手が動く状態を作れること
  • 1周の効果は初見をなくすこと。ただし得点源にはならない
  • CABは実際に選考で出た。1周でも手は止まらなかった

適性検査は、時間をかけた分だけ伸びる領域です。でも、かける場所を間違えると伸びません。まずは1冊、勝負所から始めてみてください!

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