✔ 基本情報技術者試験って、実際どのくらい難しいの?
✔ 文系・IT未経験でも本当に合格できるのか不安…
✔ 合格率が低いって聞いたけど、最近はどうなの?
✔ 独学するとして、何時間くらい勉強が必要?
情報処理技術者試験の中でも「ITエンジニアの登竜門」と呼ばれる基本情報技術者試験(FE)。
名前はよく聞くけれど、実際の難しさがイメージできない方は多いのではないでしょうか。
この記事では、FEを独学で取得した情報工学専攻の筆者が、難易度・合格率・勉強時間の目安を正直にお伝えします。「自分でも受かるのか」を判断するための材料として、ぜひ参考にしてください。
- 2025〜2026年の最新合格率と、CBT化で難易度が変わった背景
- ITパスポート・応用情報技術者との難易度の違い
- 文系・未経験者が本当につまずくポイント(科目Bの実態)
- バックグラウンド別の勉強時間の目安
基本情報技術者試験(FE)とは?

基本情報技術者試験(略称:FE、英語名:Fundamental Information Technology Engineer Examination)は、経済産業省が認定し、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が実施する国家資格です。
「ITを活用したサービス・システム・ソフトウェアを作る人材に必要な基本的知識・技能を持ち、実践的な活用能力を身に付けた者」を対象者像として定めており、ITエンジニアとして働く上で最初に取得するべき資格として広く知られています。
試験の詳しい概要・メリットについては、以下の記事でまとめています。

試験の概要
| 正式名称 | 基本情報技術者試験 |
| 実施団体 | IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |
| 試験方式 | CBT(Computer-Based Testing)方式・随時実施 |
| 受験資格 | なし(誰でも受験可能) |
| 受験料 | 7,500円(税込)(出典:IPA公式) |
| 科目A | 90分・60問・多肢選択式(四肢択一) |
| 科目B | 100分・20問・多肢選択式 |
| 合格基準 | 科目A・B それぞれ600点以上(1,000点満点・IRT方式) |
| 合格証書 | 合格後にデジタルバッジ(PDF)で交付 |
2023年4月から通年CBT方式に移行しており、2026年現在も同じ方式が続いています。以前のような「上期・下期の2回しか受けられない」という制約がなくなり、好きなタイミングで受験できます。
CBTとは、紙の問題冊子ではなくパソコンの画面で解答する試験形式です。全国のテストセンターで予約して受験します。好きな日時・会場を選べるため、試験スケジュールが組みやすいのが特徴です。
難易度と合格率
最新の合格率(2025〜2026年)
直近の合格率を時系列で確認すると、35〜40%台で推移しています。
| 時期 | 合格率の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 旧試験(〜2022年度) | 約20〜30%台 | 年2回・紙の試験 |
| 2023年度(CBT初年度) | 約40〜56% | 新試験制度スタート。4月は56.4%と高水準 |
| 2024年度(令和6年度) | 約40.8% | 年間平均。IPA統計より |
| 2025年12月 | 約35.1% | 直近月次データ |
旧試験(2022年以前)の20〜30%台と比べると、CBT化・新試験制度への移行によって合格率は大幅に上昇しました。2023年のスタート直後は56%台という異例の高さでしたが、その後は35〜40%台に落ち着いています。「昔は難しかった」というイメージのまま敬遠するのは、少しもったいない状況です。
2023年の新試験制度では、①科目Bから「表計算」「アセンブラ」が廃止され、アルゴリズム・セキュリティに特化したこと、②問題数が減り試験時間も整理されたことが主な変更点です。出題範囲が絞られたことで対策が立てやすくなり合格率が上昇。2025〜2026年現在もCBT通年方式が続いており、好きなタイミングで受験・再受験できる環境が整っています。
他の資格と難易度を比較すると?
IT・AI系の資格と並べて比較すると、FEの位置づけは以下のとおりです。
| 資格名 | 合格率の目安 | 難易度 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ITパスポート | 約50〜60% | ★☆☆☆☆ | IT全般の基礎教養。暗記中心 |
| G検定(AI) | 約60〜70% | ★★☆☆☆ | AI・深層学習の知識。独学しやすい |
| 基本情報技術者 | 約40% | ★★★☆☆ | IT全般+アルゴリズム。理解力が問われる |
| 応用情報技術者 | 約20〜25% | ★★★★☆ | 高度IT人材向け。記述式もあり |
| 情報処理安全確保支援士 | 約20% | ★★★★★ | ITセキュリティ専門家向け |
合格率だけを見ると「そこまで難しくない」印象ですが、ITパスポートとは求められる思考の質が違います。暗記だけでは科目Bは突破できないため、「難しいけど、ちゃんと対策すれば確実に受かる」という資格と言えます。
文系・未経験でも合格できる?
結論から言うと、合格できます。ただし科目Bに注意が必要です。
科目Aは文系でも対応しやすい
科目A(旧:午前試験)は、ネットワーク・セキュリティ・データベース・プロジェクト管理・経営戦略など、IT全般の知識を問う問題です。
暗記で対応できる問題が多く、過去問を繰り返すことで着実に得点できます。文系出身者でも、2〜3ヶ月の勉強で合格ラインに到達している方は多いです。
科目Bが文系の最大の壁
科目B(旧:午後試験)は、アルゴリズムと情報セキュリティが出題範囲です。
特にアルゴリズムの問題は、プログラムの疑似コードを読んで処理の流れをトレース(追いかける)する形式で、プログラミング経験がないと最初は戸惑います。
「文系でも受かる」と言われながらも、実際に受験した多くの方が「科目Bが思ったより難しかった」と感じているのは事実です。
①まずアルゴリズムの「読み方」を専用の参考書でしっかり習得する(暗記ではなく理解が必要)、②その後は過去問・練習問題をひたすらトレースして慣れる、という2ステップが有効です。科目Bは「慣れ」で解けるようになる問題が多いため、諦めずに反復することが重要です。
筆者(情報工学専攻)の場合も、科目Aより科目Bに多く時間を割きました。プログラミングの授業は受けていましたが、試験特有の疑似コードの読み方には慣れが必要でした。文系の方は科目Bに勉強時間の半分以上を使う覚悟で臨むのが現実的です。
合格に必要な勉強時間の目安
一般的に言われる勉強時間の目安は以下のとおりです。
| バックグラウンド | 目安の勉強時間 | 目安の期間(1日2時間) |
|---|---|---|
| IT未経験・文系 | 150〜250時間 | 3〜4ヶ月 |
| ITパスポート取得済み | 100〜150時間 | 2〜3ヶ月 |
| 情報系学生・プログラミング経験あり | 60〜100時間 | 1〜2ヶ月 |
筆者(情報工学専攻・プログラミング経験あり)は実質約2ヶ月で合格しています。ただし、IT知識がほぼゼロの状態からスタートする場合は、3〜4ヶ月を見ておくのが安全です。
上記はあくまで目安です。CBT方式は随時受験できるため、「まず受けてみて合否を確認し、再受験する」という戦略も取れます。ただし同月内の連続受験は1回のみのため、計画的に学習を進めましょう。
独学で合格するための3ステップ
ステップ1:科目A対策(参考書1冊 + 過去問)
まずFEの全体像をつかむために参考書を1冊通読します。その後、過去問道場などの無料サービスで過去問を繰り返し解くのが最も効率的です。600点(60問中36問正解相当)を安定して取れるようになれば科目Aは合格圏内です。
ステップ2:科目B対策(専用問題集 + トレース練習)
科目Bはアルゴリズム専用の問題集を使い、1問ずつ丁寧にトレースする練習が必要です。問題数が20問と少ないため、1問の比重が大きく、確実に解ける問題を増やすことが合格への近道です。
ステップ3:直前期の模擬テスト
受験日の2〜3週間前は、科目A・B両方の模擬テストを時間を計って解き、本番のペース感をつかみます。CBT方式は画面操作に少し慣れが必要なので、テストセンターの練習も忘れずに。
おすすめの参考書
FEの参考書選びは、科目Aと科目Bで別々に考えるのがポイントです。
詳しい比較は以下の記事にまとめています。

ここでは特に評価の高い2冊を紹介します。
科目A対策:キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者(令和08年)
FEの参考書の中でも定番中の定番。イラストが豊富で、IT用語をイメージとして理解できる構成になっています。文系・未経験者でも読み進めやすく、科目Aの土台作りに最適です。
詳しいレビューはこちら → 【実体験】キタミ式は初心者の救世主!リアルな評判と使い方
科目B対策:情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]
科目B(アルゴリズム・セキュリティ)に特化した問題集。疑似コードの読み方から丁寧に解説されており、「トレースの感覚」を身につけるのに最適です。文系・未経験者には特におすすめの1冊です。
詳しいレビューはこちら → 【実体験】科目B対策は『出るとこだけ!』が最強
就活で「基本情報技術者試験」はどう評価される?大学生の取得タイミングも解説
大手サイトの難易度記事にはほぼ書かれていない視点を、ここでは正直に書きます。
就活でのリアルな評価
SIer・ITコンサル・外資系IT志望の就活をした筆者の経験から言うと、FEの評価は志望業界によって大きく異なります。
| 志望業界 | FEの評価 | 補足 |
| 日系大手SIer | ★★★★☆ 高評価 | 「技術への意欲」として評価される。持っていると選考で話題になりやすい |
| 独立系ITコンサル | ★★★☆☆ 加点要素 | 資格よりGPAや問題解決力が重視されるが、あると差がつく |
| 外資系ITコンサル | ★★☆☆☆ プラスアルファ | 資格単体の影響は小さい。ケース面接・地頭の方が重要 |
| 一般企業(非IT) | ★★★☆☆ 目立つ | 「ITリテラシーが高い学生」として差別化になる |
筆者が就活の選考を受けた際、SIerの面接では「なぜ取ったのか」「取る過程で何を学んだか」を聞かれました。合格した事実より「学習プロセスを話せるか」が評価のポイントになります。
大学生の取得タイミング
| 時期 | 推奨度 | 理由 |
| 1〜2年生 | ★★★★☆ | 就活まで時間があり、知識が就活本番まで活きる。長期インターンの選考でも使える |
| 3年生(就活前) | ★★★★★ 最推奨 | 就活直前に取ると面接で「直近の取り組み」として話しやすい |
| 3年生(就活後半) | ★★★☆☆ | 勉強中でも「取得に向けて勉強しています」と言えば評価される場合がある |
| 4年生以降 | ★★☆☆☆ | 就活での活用は難しい。入社後の自己研鑽として意味はある |
FEはITパスポートと異なり、年2回(上期・下期)の申し込み期間が決まっています。就活スケジュールと照らし合わせて逆算して申し込むことが重要です。
FEは試験日程が年2回固定のため、申し込みを逃すと半年待ちになります。「3年生の夏インターン前に合格したい」と考えているなら、2年生のうちに受験申し込みをするのが安全です。
IT資格と就活の全体像については、こちらのロードマップ記事も参考にしてください。

まとめ
基本情報技術者試験(FE)の難易度と合格率について、改めて整理します。
- 直近の合格率は35〜40%台(2024年度年間40.8%・2025年12月35.1%、IPA統計より)。旧試験時代(20〜30%台)より大幅に受かりやすい
- 難易度は「中級」。ITパスポートの上、応用情報の下に位置する
- 文系・未経験でも合格できるが、科目B(アルゴリズム)に注意が必要
- 勉強時間の目安は、IT未経験なら150〜250時間(約3〜4ヶ月)
- 就活での評価はSIer志望なら高め。面接では「なぜ取ったか」を話せることが大切
「難しそう」というイメージが先行しがちですが、正しい参考書と勉強法を選べば、独学での合格は十分に狙えます。
まずは参考書選びから始めましょう。おすすめの参考書は以下の記事で詳しく比較しています。

また、実際の合格体験談(筆者の2ヶ月合格記)も参考にどうぞ。

※本記事にはアフィリエイトリンクが含まれます。



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