✔ TOEICの勉強を始めたけど、本当にスコアって伸びるの?
✔ 400点台からでも700点を目指せる?
✔ 一度上がったスコアが下がって落ち込んでいる…
✔ 忙しくて勉強が続かないときはどうすればいい?
情報工学を専攻している現役大学生の僕が、TOEIC390点から700点までにかかった3年間の記録をすべて公開します。
正直に言うと、この3年間は綺麗な右肩上がりではありませんでした。680点を取った次の回で、560点まで落ちています。その差、120点。あのときの落ち込みは今でもよく覚えています。
ネットのTOEIC体験記は「3ヶ月で900点!」みたいな話ばかりで、当時の僕はけっこうしんどい気持ちで読んでいました。だからこの記事では、8回分のスコアを1点も隠さず、リスニングとリーディングの内訳まで全部載せます。
- TOEIC390→700点までの8回分のスコア推移(L/R内訳つき)
- 680点から560点まで落ちた原因と、そこからの戻し方
- スコアが伸びた時期と伸びなかった時期の決定的な違い
- スコア帯別に使い分けた教材6冊の正直な感想
- 学習計画と弱点分析をAIに任せた方法
勉強開始前のスペック
まず、スタート地点の話からさせてください。
僕は情報工学専攻の理系学生で、英語は完全に苦手科目でした。大学受験では英語から逃げるように理系科目で点を稼いだタイプです。リスニングにいたっては、大学に入るまでほとんど訓練した経験がありませんでした。
そんな状態で、2023年4月3日、入学直後に受けさせられたIPテスト(団体受験)の結果が390点。
・英語は苦手科目、大学受験でもほぼ捨てていた
・リスニングの訓練経験はほぼゼロ
・TOEICの問題形式すら知らない状態で受験
・「とりあえず受けさせられた」感覚で対策なし
390点というのは、TOEICでは下から数えたほうが早いスコアです。ただ、この点数からのスタートだったからこそ書けることがあると思っています。
8回分のスコア推移をすべて公開します
3年間で受けた8回分の結果がこちらです。
| 受験日 | Total | L(聞く) | R(読む) |
|---|---|---|---|
| 2023/4/3 | 390 | — | — |
| 2023/7/2 | 510 | 300 | 210 |
| 2024/5/19 | 590 | 330 | 260 |
| 2024/7/28 | 680 | 415 | 265 |
| 2024/12/8 | 560 | 335 | 225 |
| 2025/1/26 | 635 | 355 | 280 |
| 2026/3/7 | 675 | 390 | 285 |
| 2026/6/13 | 700 | 400 | 300 |
※2023年の2回と2024年5月はIPテスト、それ以降は公開テストです。
こうして並べると、4回目の680点から5回目の560点への落ち込みが一目でわかりますよね。ここが今日いちばん伝えたい部分です。
実録!390点から700点までの3年間

【2023年4月〜2024年5月】390→510→590、ゆるやかな上り坂
最初の1年ちょっとは、正直そこまで本気ではありませんでした。授業の課題や実験に追われながら、思い出したように単語帳を開く程度です。
それでも390→510→590と伸びたのは、TOEICという試験の形式に慣れただけだと思っています。問題数(200問)と時間配分を知っているかどうかだけで、最初の100点くらいは変わる感覚がありました。
▶ 2024年7月28日:2ヶ月の集中で680点
ここで初めて本気を出しました。試験の2ヶ月前から、1日平均3時間。ざっくり180時間くらいを一気に投下した計算です。
結果は680点(L415 / R265)。590点から+90点でした。
特にリスニングが330→415と、2ヶ月で85点も跳ねたのが自分でも驚きでした。毎日公式問題集の音声を浴びていた効果が、そのまま出た形です。
このときは正直、調子に乗っていました。「このペースなら次は800点いけるでしょ」と本気で思っていたんです。
▶ 2024年12月8日:560点。120点下がりました
そして次の受験。結果は560点(L335 / R225)。
680点から、-120点。
画面を見た瞬間、何かの間違いだと思いました。でも原因ははっきりしています。7月の試験が終わってから12月まで、TOEICの勉強にほとんど手をつけられなかったんです。大学の課題や研究が忙しく、「まあ一度680取れたし」という気の緩みもありました。
内訳を見ると、リスニングが415→335と80点も落ちています。2ヶ月の集中で稼いだ85点が、ほぼそのまま消えた形です。
TOEICのスコアは「一度取ったら自分のもの」ではありませんでした。特にリスニングは、離れた期間の分だけ正直に落ちます。履歴書に書けるスコアと、今の自分の実力は別物だと痛感しました。
【2025年1月26日】7週間で635点まで戻す
さすがに悔しかったので、すぐ次の回に申し込みました。前回からわずか7週間後です。
結果は635点(L355 / R280)。560点から+75点。
このとき気づいたのは、560点は実力が落ちたというより、単にブランクが出ただけだったということ。感覚を戻す作業は、ゼロから積み上げるよりずっと速かったです。しかもリーディングは265→225→280と、落ちた分を取り返した上で自己ベストを更新していました。
▶ 2026年6月13日:再び2ヶ月集中して700点
その後、就活が本格化した2025年はほとんど勉強できず、2026年3月に675点。そしてもう一度「2ヶ月×1日3時間」を再現して臨んだのが、2026年6月13日の回です。
結果は700点(L400 / R300)。ついに大台に乗りました。
点数の伸び自体は+25点と地味です。でも僕にとって大きかったのは、リーディングが初めて300に到達したこと。210点からスタートしたセクションが、3年かけてようやく300まで来ました。
スコア推移から見えた3つの教訓

8回分の記録を並べ直して、はっきり見えたことが3つあります。
1. リスニングは集中すると跳ねるが、離れると落ちる
僕のリスニングの推移は、330→415(2ヶ月集中)→335(4ヶ月ブランク)。上がるのも落ちるのも速いです。しかも一度落ちた415には、その後2年かけても届いていません(最高400)。短期で稼いだスコアほど、維持にコストがかかるというのが実感です。
2. リーディングは裏切らないが、時間がかかる
一方リーディングは、210→260→265→225→280→285→300という推移。途中で下がった回はありますが、自己ベストはほぼ一貫して更新し続けています。
伸び幅は3年で+90点と地味です。でも一度身についた語彙と文法は、ブランクがあってもそこまで崩れませんでした。急ぐならリスニング、貯金を作るならリーディングという住み分けだと感じています。
3. スコアが下がったのは、勉強から離れた1回だけ
8回のうち、前回より下がったのは2024年12月の1回だけです。そしてその回だけが、直前に勉強できていませんでした。
逆に「2ヶ月×1日3時間」を確保できた2024年7月と2026年6月は、どちらもスコアを伸ばせています。当たり前の結論ですが、僕のデータはそれを正直に映していました。
もし「忙しくて毎日はできない」という状況なら、だらだら1年続けるより、受験日から逆算して2ヶ月だけ集中するほうが、僕の場合は確実に結果が出ました。
使った教材とスコア帯の対応

3年間で使ったTOEIC対策本は6冊です。ただ全部を同時に使っていたわけではなく、スコア帯によって役割がはっきり分かれていました。
| 時期 | スコア帯 | 使っていた教材 |
|---|---|---|
| 全期間 | 390→700 | 金のフレーズ |
| 入門期(2023〜2024前半) | 390→590 | 全パート完全攻略/出るとこだけ!問題集/公式プラクティス |
| 本格期(2024後半〜2026) | 590→700 | 公式問題集/でる1000 |
僕の感覚では、500点台までと、そこから先では必要な教材がまったく違います。ここを間違えると、いきなり難しい問題集を買って挫折することになります。
ただし1冊だけ例外があって、金のフレーズだけは3年間ずっと手元にありました。
3年間ずっと使い続けた1冊
『TOEIC L&R TEST 出る単特急 金のフレーズ』
390点だった頃から700点を取るまで、唯一ずっと使い続けた教材です。他の本は時期によって入れ替わりましたが、これだけは最初から最後まで手元にありました。
- ここが良かった!
通学中にひたすら回していました。TOEICに出る単語だけに絞られているので、範囲が見えている安心感があります。スコア帯が変わっても使い道がなくならないのが、結果的にいちばん大きかったです。 - 注意点
当然ですが、単語帳だけではスコアは動きませんでした。僕の場合、金フレを回しただけの時期はほぼ伸びていません。必ず問題演習とセットで使うべきです。
入門期に使った3冊(390→590点)
この時期にやっていたのは、そもそもTOEICがどういう試験なのかを知ることでした。
『はじめて受けるTOEIC L&Rテスト 全パート完全攻略』(アルク)
Part1〜7が何を問う問題なのかを、この本で初めて理解しました。「試験の地図」をもらった感覚です。模試も付いているので、時間配分の怖さを最初に体験できたのが良かったです。
『TOEIC L&Rテスト 文法・語彙 出るとこだけ!問題集』
文法が壊滅的だったので、範囲を絞ってくれるこの本から入りました。学習アプリが使えるので、移動中に文法を回す習慣はここでつきました。
『公式TOEIC Listening & Reading プラクティス リーディング編』
リーディングが210点と特に弱かったため、公式の練習素材で補強しました。ただ正直に言うと、この時期の僕にはまだ少し重かったです。
正直に書くと、僕がいま総合対策本を1冊だけ選ぶなら『TOEIC L&R TEST はじめから超特急 金のパッケージ』(TEX加藤/朝日新聞出版)にすると思います。使ったことはないので体験としては語れませんが、いろいろな評価を見たうえでの判断です。『金のフレーズ』と同じ著者なので、特急シリーズで揃える手もあります。
本格期に使った2冊(590→700点)
ここからが、実際にスコアを押し上げてくれた2冊です。
『TOEIC L&R TEST 文法問題 でる1000問』
- ここが良かった!
Part5対策はこれ1冊で十分でした。リーディングの点数が着実に積み上がったのは、この本を繰り返した効果が大きいと思っています。 - 注意点
量が多いので、全部やろうとすると挫折します。僕は間違えた問題だけを2周、3周する形に切り替えてから続くようになりました。
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集』
- ここが良かった!
本番と同じ音声・同じ問題形式なので、時間配分の練習は結局これがいちばんでした。2024年7月にリスニングが85点伸びたのは、この音声を毎日浴びていた期間と完全に重なります。 - 注意点
解説は最低限です。「なぜその答えになるか」を深く知りたい人は、別の問題集と併用したほうがいいと感じました。
僕が使ったのは10・11・12の3冊です。シリーズで出ているので、まずは最新版から手をつけて、足りなければ前の版に遡る形で十分だと思います。
番外:『真・英文法大全』【TOEIC対策ではなく英語全般の本】
先に断っておくと、これはTOEIC対策の本ではありません。僕がこの本を使っている目的は、英会話を含めた英語全般の土台づくりです。TOEICに対しては、あくまで補足的な位置づけでした。
- ここが良かった!
試験が控えていない今だからこそ使えている1冊です。TOEICの問題演習では「なんとなく」で選んでいた文法を、理屈から理解し直せる感覚があります。スコアのためだけでなく、話す・書く方向に英語を広げたい人向けです。 - 注意点
かなり分厚いので、試験直前の詰め込みには完全に不向きです。スコアを急いで上げたい時期に手を出す本ではないと感じています。TOEIC対策だけが目的なら、前の3冊で十分でした。
各教材の詳しい使い方や、どの順番で手をつけるべきかは、別記事でまとめる予定です。
学習計画はAIに立ててもらいました
もう一つ、僕の勉強法で人と違ったかもしれない部分を書いておきます。学習計画と弱点の分析を、AIに任せていたことです。
やっていたのはシンプルで、公式問題集を解いたあと、どのパートで何問間違えたかをそのままAIに投げて分析してもらうという流れです。そのうえで「次の1週間はどこを重点的にやるべきか」を出してもらい、その通りに進めていました。
これが良かったのは、自分の感覚で優先順位を決めなくて済んだことです。独学でいちばん時間を溶かすのは「次に何をやるか迷っている時間」だと思っていて、そこを丸ごと外注できた感覚がありました。
苦手なパートって、自分では意外と正確に把握できていません。「リスニングが苦手」くらいのざっくりした認識だったものが、間違えた問題を並べて分析してもらうともっと具体的な弱点として言語化されるんですよね。
AIに任せたのは「何をやるかの判断」であって、「勉強そのもの」ではありません。結局やるのは自分なので、ここを勘違いすると計画だけが立派になります。
情報工学を専攻していることもあって、こういう道具は遠慮なく使うべきだと思っています。TOEIC学習へのAI活用は、それだけで1記事書けるくらい話すことがあるので、別途まとめる予定です。
もっとこうすれば良かったこと
振り返って、いちばん後悔しているのは2024年7月から12月の空白期間です。
あのとき週に1時間でもリスニングを聞き続けていれば、560点という回は避けられたはずです。ゼロにするのと、細くても続けるのとでは、まったく別の結果になると今なら分かります。
もう一つは、リーディングにもっと早く手をつけるべきだったこと。リスニングは集中すれば短期で跳ねますが、リーディングは3年かけてやっと+90点でした。時間がかかると分かっていれば、1年目から単語と文法を並行して積んでいたと思います。
まとめ
TOEIC390点から700点までの3年間を、8回分のスコアつきで振り返りました。
- 390→700点まで3年2ヶ月、受験は8回。決して一直線ではなかった
- 680点の次に560点を取った。原因は、勉強から離れた4ヶ月
- リスニングは集中で跳ね、離れると落ちる。リーディングは遅いが崩れにくい
- スコアが下がった回は、勉強できていなかった1回だけだった
- 学習計画と弱点分析はAIに任せた。迷う時間を削れたのが大きかった
もし今、下がったスコアを見て落ち込んでいる人がいたら、それは実力が消えたわけではありません。僕は7週間で75点戻せました。感覚を取り戻す作業は、思っているよりずっと速いです。
英語は、僕にとってまだ現在進行形の課題です。次は800点を目指して、また記録を残していきます!
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